「見えない改修」性能改修って何?
性能改修(断熱 設備 耐震)
既存建物の性能を向上させる改修によって、新築に近い性能を確保します。
性能改修メニューは、断熱性を高める付加断熱工事、窓改修、給湯冷暖房設備や水回り設備の更新、耐震補強等、多岐にわたります。
改修は、建物の用途やお客様のライフスタイル、ライフステージ、そしてご予算によって、様々な規模、工法が考えられるため、お客様と設計者での綿密な計画づくりが必要です。
工事中も、工事前にはわからなかった劣化部分や、新築時の設計図との違いが判明することも多く、随時、専門的な判断が求められます。
よって、性能改修は、計画から工事完了まで、お客様を専門家としてサポートし、施工者に指示を行う設計者が大きな役割を果たします。
弊社では、デザインに優れた建物や住まい手の思い出の詰まった建物をを性能向上によって使い継ぎ、後世に残すことに社会的意義を感じております。
建物の省エネ性能と快適性を上げ、安心して使い続けることができる改修は心身ともに高い満足感を住まい手に与えます。
1.建物調査(社外第三者機関)の実施
改修の前に建物の現況調査を行います。調査は、建物調査専門の第三者機関に依頼します。第三者機関が調査することで、公平性を保った調査資料ができ、改修の要不要を判断することができます。
建物調査の費用は一軒あたり9-15万円(費用は建物規模、構造による)程度です。
2.環境性能シミュレーションと耐震診断
環境性能においては、建物の外皮性能計算、一時エネルギー計算を行い、改修前と改修後の使用エネルギーを比較します。耐震性能については、建物調査の結果や竣工図面を参考に、一般耐震診断を行い、現状を把握します。
3.改修メニューの検討と資金計画
環境性能シミュレーションや耐震診断の結果をもとに、改修メニューを設計します。施工業者と工事見積もりを作成しながら、改修メニューと予算をすり合わせていきます。取得できる補助金やその手続についても、この段階で整理します。
4.現場監理 設計変更対応
改修の場合、工事が開始されても設計変更が多数発生します。新たに発見された劣化部分や、図面と異なる現況に合わせ、変更設計を行います。変更の際は、耐震性、断熱性能など、目標性能を再度確認していきます。