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大変、でも魅力的。設計者から見た「性能改修」のお仕事

性能改修の設計・現場監理の労力は新築の2倍以上。

建物の状況調査、耐震診断に始まり、複数の改修のバリエーションを作成、それぞれに対して、耐震設計やエネルギーシミュレーションで計算することも必要です。解体工事や復旧工事などでコストも思った以上にかかるため、極力シンプルに安価にできる方法を模索することも必要。

見た目が変わらないのにコストや労力がかかるところは、デザイナーとしては歯がゆいところです。

そして、設計以上に大変なのが工事です。改修する箇所の解体作業は、改修しない箇所を傷つけないように丁寧に行う必要があり、想像以上に時間と労力がかかります。

新築と違い、建ってから何十年もたった建物の改修では、工事中、予想外の状況が多々発生します。思いがけないところが傷んでいたり、建設時の設計図と違っていたり。設計も施工も、常に対応に追われ続けます。ですから、大工さんも改修の現場は嫌煙しがち。当然、施工してくれる工務店さんを見つけることも苦労します。さらに改修工事は、過去の建築技術や性能向上方法について知見のある工務店さんの力が必要です。

工事を受けてくれる施工者さんを見つけること、これも性能改修を引き受けた設計者の大きな試練です。


耐震改修
耐震補強のための新設柱と梁の設置は大工さん四人がかり。内部の改修ではクレーン使えないため、重労働。

大変さを上回る性能改修の魅力

しかし、どの性能改修のお仕事も、住まい手の住宅への思いに感銘を受けたり、社会が抱える問題について深く考えさせられたりと、とても意義深く記憶に残るものばかりでした。

そして、目に見えない改修にもかかわらず、性能改修はお客様の満足度も抜群です。

大好きな建物に住み続けられる喜び、体が楽という快適さへの驚きなど、嬉しいご報告を聞くと、喉元過ぎると熱さをわすれ、またチャレンジしたいと思ってしまうのが性能改修のお仕事です。


そして、性能改修のお仕事を振り返ってみると、「性能改修をしたい」とご要望いただくお客様に共通する動機が多いことに気づきました。


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